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コンセプチュアルスキルとは?カッツモデルとドラッカーモデルを軸に20代マネージャークラスが独自に体系的にまとめてみた!

コンセプチュアルスキルとは?20代マネージャークラスが独自に体系的にまとめてみた!

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この記事でわかること

  • コンセプチュアルスキルの定義
  • コンセプチュアルスキルの概要
  • カッツモデルとドラッカーモデルの違い
  • 誕生~現代までにおける捉え方の変移

コンセプチュアルスキルって具体的になんなの?

管理者に求められるスキルの一つとして、1955年にロバート・L・カッツが提唱したカッツモデル(カッツ理論)で初めてこのスキルが明示されました。

Tokky(とっきー)

カッツモデルとは、役職に応じて管理者に求められる3つのスキルのバランスが変化することを示した理論です!

一方、1960年代以降、経済における様々な変化に併せてドラッカーが様々なマネジメントまたは組織論を展開しました

※ドラッカーとは
Tokky(とっきー)

ドラッカーは、マネジメントの父と呼ばれる経営学者です。

以下でTokky(とっきー)オススメのドラッカー氏の著書を紹介しているため、詳しく知りたい方は以下をご覧ください!

この流れを基に2000年代、主に日本の教育・人材開発業界などでドラッカーモデルが新たに作られました。

Tokky(とっきー)

ドラッカーモデルとは、日本の教育・人材開発業界がカッツモデルを基にドラッカーのマネジメント理論を組み込んで再構築したとされるマネジメントスキルの体系図です!

そして、ドラッカーモデルができたことに伴い、コンセプチュアルスキルの中身や重要性、捉えられ方なども変化していっています。

Tokky(とっきー)

上記を踏まえて、今回はカッツモデルと現代ドラッカーモデル)を軸にしたコンセプチュアルスキルの概要について独自に体系的にまとめてみました

今回は、その内容についてお話ししていきます!

目次

コンセプチュアルスキルの定義と重要性の変化

早速ですが、まずは、カッツモデルと現代(ドラッカーモデル)における

  • コンセプチュアルスキルの定義
  • 重要性を軸にした捉えられ方

の2つについてお話します。

現代(ドラッカーモデル)における定義

Tokky(とっきー)

現代におけるコンセプチュアルスキルの定義について、個人的には次のように定めました。

コンセプチュアルスキルとは、

全体を俯瞰しながらあらゆる物事の本質を捉えて適切な判断や戦略的な意思決定などを行う概念化能力

のことです。

そして、ここにおける概念化能力とは、

個々の具体的な物事および事象から共通する特徴や性質などを発見および抽出することによって、一つの概念として体系的に整理または構築する能力

のことを指すとします。

カッツモデルにおける定義

一方、原文である『Skills of an Effective Administrator』の方では、コンセプチュアルスキルを次のように述べています。

  1. These attitudes are a reflection of the administrator′s conceptual skill (referred to by some as his “creative ability” – the way he perceives and responds to the direction in which the business should grow, company objectives and policies, and stockholders’ and employees’ interests.
  2. Yet the concept of skill, as an ability to translate knowledge into action, should enable one to distinguish between the three skills of performing the technical activities (technical skill), understanding and motivating individuals and groups (human skill), and coordinating and integrating all the activities and interests of the organization toward a common objective (conceptual skill).
引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz

カッツモデルにおける捉えられ方

そんなコンセプチュアルスキルの各マネジメント階層における相対的な重要性について、カッツモデルでは次のように捉えています。

It would appear, then, that at lower levels of administrative responsibility, the principal need is for technical and human skills. At higher levels, technical skill becomes relatively less important while the need for conceptual skill increases rapidly. At the top level of an organization, conceptual skill becomes the most important skill of all for successful administration.

引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz
Tokky(とっきー)

上記のように述べた背景として、以下のような記述もあります。

  1. At the same time, conceptual skill becomes increasingly more important with the need for policy decisions and broad-scale action.
  2. Conceptual skill, as indicated in the preceding sections, becomes increasingly critical in more responsible executive positions where its effects are maximized and most easily observed.
引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz

現代(ドラッカーモデル)における捉えられ方

しかし、現代に合わせて新たに作られたドラッカーモデルでは、全マネジメント階層でコンセプチュアルスキルが一律で必要であると捉えられています。

このようなスキル分布は、次のようなドラッカーのマネジメント理論から来たと推察されます。

「(中略)意思決定の能力は、組織のいかなるレベルにおいても、致命的に重要なスキルと言わなければならない。」

引用:『ドラッカー名著集(1) 経営者の条件』 P.F.ドラッカー【著】 上田惇生【訳】 P.10

コンセプチュアルスキルの構成要素

続いて、先ほどお話ししたコンセプチュアルスキルの構成要素について簡単にお話ししていきます。

Tokky(とっきー)

より詳細に知りたいという方は、以下の記事もご覧ください!

カッツモデルで言われている構成要素

まず、カッツモデルでは、コンセプチュアルスキルの構成要素に関して整理して直接的に述べているわけではありません

Tokky(とっきー)

しかし、原文の『Skills of an Effective Administrator』において、構成要素として該当しそうな内容を整理すると次のようになります

企業を全体として捉える能力

第一に、カッツモデルでは、コンセプチュアルスキルには、次のようなこと(要素)を含む企業を全体として捉える能力が伴うとしました。

企業を全体として捉える能力に含まれる要素
  • 次のようなことが認識できる
    • 組織の様々な機能が互いにどのように依存し合っているか
    • ある部分における変化が他のすべての部分にどのような影響を及ぼすか
    • 自らの状況において関与している様々な要因の相互関係
  • 個々のビジネスと次のような関係が可視化できる
    • 業界
    • コミュニティ
    • 国家全体の政治的・社会的・経済的な力

ゼネラル・マネジメントの視点

第二に、ゼネラル・マネジメントの視点として常に次のような観点から考えることが必要であるとしました。

次のような観点の例
  • 相反する目標や基準の間の相対的な重点や優先順位
  • 確実性ではなく相対的な傾向や確率
  • 明確な因果関係ではなく要素間の大まかな相関関係やパターン

現代で言われている構成要素

一方、現代では、コンセプチュアルスキルを構成しているとされる要素は様々挙げられています

Tokky(とっきー)

そのような中で、自分の普段のマネジメント業務から特に主要であると感じる要素は次の8つになります。

抽象的思考力(アブストラクトシンキング)

抽象的思考力とは、ある物事を一部分ではなく俯瞰して視ることでその物事の本質を捉え、またそこから一般的な原則や理論、概念などを導き出す能力のことです。

システム思考力(システムシンキング)

システム思考力とは、一部の事象に目を奪われず、各要素間の相互依存性や相互関連性を把握して全体的な構造やその動きを捉える能力のことです。

戦略的思考力(ストラテジックシンキング)

戦略的思考力とは、長期的な視点から物事や未来の展望と変化、機会などを捉えて最適な戦略を立案・実行する能力のことです。

あるいは、判断したことから複数出た選択肢を比較検討し、責任を持ってその中から最適な選択肢を選んで実行する意思決定能力であるとも言えます。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

論理的思考力とは、ある物事を筋道立てて考えることや体系的に整理することなどによって矛盾がない一貫性のある結論を導き出す能力のことです。

垂直思考力(バーティカルシンキング)

垂直思考力とは、論理的に一つの方向に深く掘り下げながら正しい答えを導く能力のことです。

批判的思考力(クリティカルシンキング)

批判的思考力とは、前提や根拠などを疑いながらある物事を鵜呑みにせずに客観的または論理的かつ多角的な視点で考える能力のことです。

もしくは、ある物事を正しく判断・評価するためにその物事の本質を見極める思考能力であると言うこともできます。

創造的思考力(クリエイティブシンキング)

創造的思考力とは、既存の常識や固定概念にとらわれず、論理的に新しい発想でアイディアや価値を生み出す能力のことです。

一方で、4つの力※1を基に発散的思考※2と収束的思考※3を駆使する思考能力であると言い換えることもできます。

※1 4つの力
スクロールできます
項目意味
流暢性(Fluency)アイディアをたくさん出す力
柔軟性(Flexibility)アイディアの種類・視点を変える力
独自性(Originality)他人と違うユニークなアイディアを出す力
精緻性(Elaboration)アイディアを細かく具体的にふくらませる力
※2 発散的思考

アイディアをできるだけ多く、自由に、柔軟に出す思考法のことです。

※3 収束的思考

出したアイディアを絞り込み、最適なアイディアを選ぶ思考法のことです。

水平思考力(ラテラルシンキング)

水平思考力とは、創造的思考とは異なって論理的に考えすぎず、突飛的または飛躍的な発想でアイディアや価値を生み出す能力のことです。

コンセプチュアルスキルが高い人の特徴

ここまで、コンセプチュアルスキルそのものについて、お話ししてきました。

次は、その内容を踏まえてそのスキルが高い人の特徴について簡単にお話しします。

Tokky(とっきー)

詳しい内容は以下の記事でお話ししているため、気になる方はこちらもご覧ください!

カッツモデルにおける例

構成要素の時と同様に、カッツモデルでは、コンセプチュアルスキルが高い人の特徴も直接的に述べているわけではありません

Tokky(とっきー)

しかし、原文の『Skills of an Effective Administrator』ではいくつか事例を取り扱っており、その中の次の2つから読み取って推察および整理することは可能です

  1. For example:
    In one large capital-goods producing company, the controller was called on to replace the manufacturing vice president, who had been stricken suddenly with a severe illness.
  2. In fact, a recent research study by Professor Chris Argyris of Yale University has given us the example of an extremely effective plant manager who, although possessing little human skill as defined here, was nonetheless very successful:
引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz
Tokky(とっきー)

そこで、今回は自分が原文を読んで推察および整理したものを簡単にご紹介します!

不足している他のスキルをコンセプチュアルスキルで補えている人

まず、2つの事例から、不足している他のスキルをコンセプチュアルスキルで補えている人が一例としてあるように見受けられます。

権限移譲ができる人

次に、権限移譲ができる人というのも、1つ目の事例から例としてあるように推察できます。

組織全体の利益を促進させるような行動がとれる人

最後に、組織全体の利益を促進させるような行動がとれる人というのも、2つ目の事例から読み取ることができます。

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ちなみに、この特徴は、コンセプチュアルスキルの特性として実際に原文で挙げている内容でもあります。

現代における例

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一方、現代における例として、普段のマネジメント業務を通じて個人的にコンセプチュアルスキルが高いと感じる人の特徴は次になります。

マクロとミクロ双方の視点を持っている

物事を考える時にマクロとミクロ双方の視点を持っている人は、コンセプチュアルスキルが特に高いと個人的に感じます。

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言い換えれば、抽象的思考力を軸にした様々な思考ができる人とも言えますが、さらに細かく言えば次のような特徴が挙げられます。

具体的な特徴
  • 思いやりがある人
  • 利他主義である人
  • 冷静で落ち着きを保てる人
  • 大まかに「方向性→戦略→タスク」の順で考えられる人
※利他主義とは

利他主義とは、自己の利益を最大化するために他人の利益を最大化する」といった利己主義の拡張から自分も含めた集団をよくしていくという思想のことです。

自分の考えを持っている

そして、業務に対して自分の考えを持っていることもコンセプチュアルスキルが高い人の特徴であると個人的に言えます。

一つの物事から様々な物事を連想できる

予想外の出来事に対して冷静で落ち着きのある人の特徴でもありますが、ある一つの物事から様々な物事を連想できることも特徴としてあると感じます。

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この特徴を持っている人は、特にシステム的思考を軸にした思考の組み合わせが得意である、または上手であると言えます。

※システム的思考とは

一部の事象に目を奪われず、各要素間の相互依存性や相互関連性を把握して全体的な構造やその動きを捉える思考形式のことです。

簡潔にまとめられる

さらに、ある物事や事柄を簡潔にまとめられることも特徴としてあると個人的に感じます。

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簡潔にまとめられる人は抽象的思考力が得意あるいは上手な人であるとも言い換えることができます。

融通が利く

他方で、今までの特徴から言えることでもありますが、融通が利くこともコンセプチュアルスキルが高い人の特徴として挙げられます。

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そして、融通が利く人は、様々な思考を駆使することができる人でもあります。

根本原因を解決しようとする

問題解決において、目先で起こった事象を解決しようとするのではなく、その根本原因を解決しようとする人もコンセプチュアルスキルが高いと感じます。

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加えて、解決策の思考には創造的思考※1水平的思考※2も役に立つため、これらの思考を駆使して問題を解決しようとしている人もコンセプチュアルスキルが高い人であると言えます。

※1 創造的思考とは

既存の常識や固定概念にとらわれず、論理的に新しい発想でアイディアや価値を生み出す思考形式のことです。

※2 水平的思考とは

創造的思考とは異なって論理的に考えすぎず、突飛的または飛躍的な発想でアイディアや価値を生み出す思考形式のことです。

コンセプチュアルスキルの向上によるメリット

コンセプチュアルスキルが高い人の特徴をお話ししたことに伴って、そのスキルを向上させることによって得られるメリットについても簡単にお話ししていきます。

Tokky(とっきー)

詳しい内容が気になるまたは知りたいという方はこちらの記事もご覧になってみてください!

カッツモデルで言われているメリット

コンセプチュアルスキルの向上によるメリットについても、構成要素やそれが高い人の特徴の時と同様に、カッツモデルでは直接的な記述はありません

Tokky(とっきー)

しかし、原文の『Skills of an Effective Administrator』から、
その目的に沿って逆算的に読み取りながら推察または解釈することは可能ではあります。

このことを踏まえて、自分が仮に述べるとした場合の結論としては、

カッツモデルにおいてコンセプチュアルスキルの構成要素としていることやそれが高い人の特徴として挙げた行動ができるようになること

となります。

現代で言われているメリット

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現代では、特に自分が普段行っているマネジメント業務を基に考えた場合、大きくは主に次の5つがあると感じています。

思考力の向上

まず、個人的に特に思う現代におけるコンセプチュアルスキルの向上によるメリットの例として、思考力の向上があります。

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そして、思考力の向上に伴い、次のようなメリットも派生して出てくると個人的に感じています。

思考力の向上によるメリット
  • 全体を見れるようになること
  • 物事や事象の本質を捉えやすくなること
  • 仕組み化や組織化ができるようになること
  • 柔軟性や応用力の向上
  • 理解力の向上に伴う学習効率の向上
  • 発想力や創造力などの向上

他のスキルの向上につながる

第二に、他のスキルの向上につながることも現代におけるコンセプチュアルスキルの向上によるメリットとして個人的に挙げられます。

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ここにおける他のスキルとは、主にテクニカルスキル※1ヒューマンスキル※2のこととなります。

※1 テクニカルスキルとは

特定の業務に関連する知識や技術、手法などを駆使して実務を遂行する能力のことです。

※2 ヒューマンスキルとは

コミュニケーションを取りながら他者と協力して集団の中で円滑に活動できるための関係性を築く能力のことです。

業務効率や生産性の向上

第三に、一般的な例としてもよく挙げられる業務効率や生産性の向上も、メリットとして自分も大きく感じています。

業務負荷の軽減

第四に、業務効率や生産性の向上に伴って、業務負荷の軽減もメリットとして挙げられると感じています。

相手のコンセプチュアルスキルの向上を促せる

最後に、自身のコンセプチュアルスキルを向上させるメリットとして、コーチング力の向上による相手のコンセプチュアルスキルの向上を促せるということもあると感じています。

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このメリットを通じて、マネジメント業務において次のようなメリットも派生して感じることが多くなりました。

マネジメントで派生するメリットの例
  • より生産性の向上や付加価値をもたらしやすくなる
  • 共通認識の形成に伴う認識のズレの減少
  • 指示や説明のしやすさの向上
  • 指示や確認、相談回数などの減少
  • 責任と権限委譲の促進
  • 主体性や向上心、成長意欲などの促進
  • チームワークや協働力などの向上

コンセプチュアルスキルの習得・育成方法

最後に、これまでお話ししてきたコンセプチュアルスキルの内容を踏まえたその習得・育成方法について簡単にお話しします。

Tokky(とっきー)

この内容の詳細は以下の記事でお話ししているため、気になる方はこちらもご覧ください!

カッツモデルで挙げられた習得・育成方法

カッツモデルの原文である『Skills of an Effective Administrator』では、コンセプチュアルスキルの習得・育成方法は主に次の4つであると述べていました。

カッツモデルで挙げられた習得・育成方法
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ちなみに、最終的なコンセプチュアルスキルの習得、特に育成方法の結論としては、次のように述べていました。

Different methods may be indicated for developing different people, by virtue of their backgrounds, attitudes, and experience. But in every case that method should be chosen which will enable the executive to develop his own personal skill in visualizing the enterprise as a whole and in coordinating and integrating its various parts.

引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz

コーチング

まず、コンセプチュアルスキルの習得・育成で最良の結果が得られた方法の一つは、次のような上司からのコーチングであったとしています。

具体的なコーチング方法の例
  • 特定の責任を割り当てること
  • 部下が助けを求めてくる時はいつでも答えを与えるのではなく、むしろ核心を突くような質問や意見で返答すること

ジョブ・ローテーション

次に、優れたコンセプチュアルスキルの習得・育成をするもう一つの方法として、ジョブ・ローテーションがあるとしました。

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言い換えると、有望な若手を同じ責任レベルのままでその事業内の異なる部門へ異動させるという方法であると述べていました。

ケーススタディ形式の研修

他方、有効的なコンセプチュアルスキルの習得・育成方法として、大きいグループにはケーススタディ形式の研修があるとしました。

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そして、この研修では、幅広いマネジメント方針部門間調整を伴う事例のみを扱うとしました。

その他

最後に、その他のコンセプチュアルスキルの優れた習得・育成方法としては、次のような例も挙げていました。

その他の習得・育成方法の例
  • 部門間の問題に関与する種類の特別任務
  • 若手幹部がトップマネジメントの方針事項に関する助言役として仕える

現代で挙げられている習得・育成方法

Tokky(とっきー)

これに対し、現代で有効とされる習得・育成方法に関して、カッツモデルで挙げられた方法も引き続き活用されています。

しかし、現代ではそれだけでなく、自分が実際に行った方法を中心に挙げると次のような例も挙げることができます。

コンセプチュアルスキルの理解促進

まず、自分が実際に行ったコンセプチュアルスキルの習得・育成方法の一つとして、一般的にも挙げられているコンセプチュアルスキルの理解促進があります。

ある物事に「なぜ?」と5回を目安に思う・問うこと

次に、ある物事に「なぜ?」と5回を目安に思う・問うことも、自分が実際に行った習得・育成方法としてあります。

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実際、問題の根本原因を明らかにする手法としてトヨタ生産方式(TPS)で生まれた5回のなぜ』という考え方があります。

視覚化する・させること

続いて、思考を巡らせる際に、裏紙やメモ帳などに殴り書きレベルでも描くなどして自身の考えや情報を視覚化する・させることも例として挙げられます。

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さらに、実際に自身が行っていた際は、思考ツールKJ法などを活用していました!

※KJ法とは

カードや付箋に自分の考えや情報を一つずつ書き出し、それらを直感的にグループにまとめることで全体の構造や本質を見出していく方法です。

他の人に聞いてみること

その他の習得・育成方法の例として、ある事柄に関して「どう思うか?」などと他の人に聞いてみることがあります。

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もちろん、相手の立場や聞こうとしている事柄そのものには注意しましょう!

本を読むこと・勧めること

最後に、本を読むこと・勧めることも、自分が実際に行ったコンセプチュアルスキルの習得・育成方法としてあります。

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特に論理的思考力創造的思考力批判的思考力などの習得・育成に効果的であると感じますが、その他にも多数のメリットや効果があります

この記事の要約

Tokky(とっきー)

今回のお話をQ&A形式で要約しました!

コンセプチュアルスキルとは?

個人的には、コンセプチュアルスキルとは、全体を俯瞰しながらあらゆる物事の本質を捉えて適切な判断や戦略的な意思決定などを行う概念化能力であると捉えています。

Tokky(とっきー)

そして、ここにおける概念化能力とは、個々の具体的な物事および事象から共通する特徴や性質などを発見および抽出することによって、一つの概念として体系的に整理または構築する能力のことを指すとします。

一方、このスキルが初めて明示されたとされるカッツモデルでは、共通の目標に向かって組織の全ての活動や利害を調整・統合するスキルであると捉えられていました。

あるいは、そのビジネスが成長すべき方向や会社の目標と方針、株主や従業員たちの利益の認識や対応の仕方を指す創造力という捉え方もされいました。

コンセプチュアルスキルってどのくらい重要なの?

コンセプチュアルスキルの重要性に関して、ドラッカーモデルを通じて、現代では全マネジメント階層でコンセプチュアルスキルが一律で必要であると捉えられるようになりました。

しかし、カッツモデルではそうではなく、次のように捉えていました。

It would appear, then, that at lower levels of administrative responsibility, the principal need is for technical and human skills. At higher levels, technical skill becomes relatively less important while the need for conceptual skill increases rapidly. At the top level of an organization, conceptual skill becomes the most important skill of all for successful administration.

引用:Academia 『Skills of an Effective Administrator』 – Robert Lee Katz

コンセプチュアルスキルの構成要素ってなに?

Tokky(とっきー)

コンセプチュアルスキルの構成要素に関して、現代では様々挙げられています。そのような中で、自分の普段のマネジメント業務から特に主要であると感じる要素は次の8つになります。

コンセプチュアルスキルの構成要素
  • 抽象的思考力(アブストラクトシンキング)
  • システム思考力(システムシンキング)
  • 戦略的思考力(ストラテジックシンキング)
  • 論理的思考力(ロジカルシンキング)
  • 垂直思考力(バーティカルシンキング)
  • 批判的思考力(クリティカルシンキング)
  • 創造的思考力(クリエイティブシンキング)
  • 水平思考力(ラテラルシンキング)
Tokky(とっきー)

一方、カッツモデルの原文である『Skills of an Effective Administrator』では、直接的に整理して述べているわけではありません

しかし、該当しそうな内容を抜き出してまとめるとすると、次のようになります。

カッツモデルで挙げられた構成要素
  • 企業を全体として捉える能力
    • 次のようなことが認識できるようになる
      • 組織の様々な機能が互いにどのように依存し合っているか
      • ある部分における変化が他のすべての部分にどのような影響を及ぼすか
      • 自らの状況において関与している様々な要因の相互関係
    • 個々のビジネスと次のような関係が可視化できるようになる
      • 業界/コミュニティ国家全体の政治的・社会的・経済的な力
  • ゼネラル・マネジメントの視点(常に次のような観点から考えられること
    • 相反する目標や基準の間の相対的な重点や優先順位
    • 確実性ではなく相対的な傾向や確率
    • 明確な因果関係ではなく要素間の大まかな相関関係やパターン

コンセプチュアルスキルが高い人ってどんなの特徴の人なの?

Tokky(とっきー)

コンセプチュアルスキルが高い人の特徴に関して、カッツモデルと普段のマネジメント業務を通じて個人的に思う特徴としては以下になります。

カッツモデル
現代
  • 不足している他のスキルをコンセプチュアルスキルで補えている人
  • 権限移譲ができる人
  • 組織全体の利益を促進させるような行動がとれる人
  • 視点がマクロからミクロになっている
  • 自分の考えを持っている
  • 一つの物事から様々な物事を連想できる
  • 簡潔にまとめられる
  • 融通が利く
  • 根本原因を解決しようとする
Tokky(とっきー)

ちなみに、カッツモデルでは、構成要素の時と同様に直接的に整理して高い人の特徴を述べているわけではありません。

上記3つは、原文で取り上げられた2つの事例から自分が推察して読み取った内容になります!

コンセプチュアルスキルを向上させるとどんなメリットがあるの?

Tokky(とっきー)

まず、現代では、特に自分が普段行っているマネジメント業務を基に考えた場合、大きくは主に次の5つがあると感じています。

個人的に特に思うメリットの例
  • 思考力の向上
  • 他のスキルの向上につながる
  • 業務効率や生産性の向上
  • 業務負荷の軽減
  • 相手のコンセプチュアルスキルの向上を促せる
Tokky(とっきー)

一方、構成要素やそれが高い人の特徴の時と同様に、カッツモデルでは直接的に記述している部分はありません

しかし、原文の『Skills of an Effective Administrator』から、
目的に沿って逆算的に読み取りながら自分が推察または解釈したものとしては以下になります。

カッツモデルで言われているメリット
  • 次のようなことが認識できるようになる
    • 組織の様々な機能が互いにどのように依存し合っているか
    • ある部分における変化が他のすべての部分にどのような影響を及ぼすか
    • 自らの状況において関与している様々な要因の相互関係
  • 常に次のような観点から考えられるようになる
    • 相反する目標や基準の間の相対的な重点や優先順位
    • 確実性ではなく相対的な傾向や確率
    • 明確な因果関係ではなく要素間の大まかな相関関係やパターン
  • 個々のビジネスと次のような関係が可視化できるようになる
    • 業界/コミュニティ国家全体の政治的・社会的・経済的な力
  • 不足している他のスキルを補えるようになる
  • 権限移譲ができるようになる
  • 組織全体の利益を促進させるような行動がとれるようになる
Tokky(とっきー)

ちなみにこれらは、カッツモデルにおけるコンセプチュアルスキルの構成要素とそれが高い人の特徴になります。

コンセプチュアルスキルはどうやって習得・育成していくの?

Tokky(とっきー)

コンセプチュアルスキル習得・育成方法に関して、カッツモデルで主に挙げられた例と自分が実際に行った例としては以下があります。

カッツモデル
現代
  • コーチング
  • ジョブ・ローテーション
  • ケーススタディ形式の研修
  • 部門間の問題に関与する種類の特別任務
  • 若手幹部がトップマネジメントの方針事項に関する助言役として仕える
  • コンセプチュアルスキルの理解促進
  • ある物事に「なぜ?」と5回を目安に思う・問うこと
  • 視覚化する・させること
  • 他の人に聞いてみること
  • 本を読むこと・勧めること
Tokky(とっきー)

もちろん、カッツモデルで挙げられた5つの方法は現代でも引き続き活用されています!

まとめ|マネジメントで求められる概念化能力

Tokky(とっきー)

ここまで読んでくれた方はお疲れ様でした!

初めて明示されたカッツモデルにおけるコンセプチュアルスキルは、

  • 共通の目標に向かって組織の全ての活動や利害を調整・統合するスキル
  • そのビジネスが成長すべき方向や会社の目標と方針、株主や従業員たちの利益の認識や対応の仕方を指す創造力

であると捉えられていました。

これに対し、現代では、

全体を俯瞰しながらあらゆる物事の本質を捉えて適切な判断や戦略的な意思決定などを行う概念化能力

として捉えられていると自分は思っています。

このような変化に伴い、各マネジメント階層におけるスキルとしての重要性構成要素なども変化し、また習得・育成方法も発展していっています。

しかし、コンセプチュアルスキルの

マネジメントで求められる概念化能力

という本質は変わりません

Tokky(とっきー)

この本質を捉えつつ、コンセプチュアルスキルへの理解を深めて習得や向上の参考になれば幸いです!

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この記事を書いた人

Teal Pathを運営している社会人3年目のマネジメントを行っている者です。

経済学や経営学、心理学などを用いた自身のマネジメント方法およびその知識を発信しています。

MBTIはINTJ(建築家)、漫画・アニメ・読書が好きで、趣味はアイスホッケー・ゴルフです。

え?この鳥はなんだって?……いつか教える日が来るかと思います。

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