この記事でわかること
- マネジメントの定義と性質
- マネジメントの役割と必要性
- マネジメントの種類
- マネジメントの仕事内容
- マネジメントに必要なスキルや能力
Tokky(とっきー)はじめまして!社会人半年で管理職になり、2年目でマネージャークラスになったTokky(とっきー)です!
マネジメントに関して、このように思っている方が多いのではないでしょうか。
「マネジメントっていろいろな説明があるけど、どれも抽象的でなんだかイマイチよくわからない…。」



実はそれ、みなさんが悪いわけではありません。
なぜなら、マネジメントは意外と中身がしっかり整備されていない曖昧な概念であるからです。



そこで、その曖昧さを解決するために自分が独自にマネジメントの概要について体系的にまとめてみました。
今回は、その内容についてお話ししていきます。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントとは
早速ですが、まず始めに本記事の中心である
マネジメントとは?
という疑問に対して、自分の回答をお答えします。
マネジメントとは総合体である
自分が思うマネジメントとは、
のことです。
そして、マネジメントの本質は、
成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体
であると捉えています。
経営資源とは
ここにおける経営資源とは、その主体が保有しているすべての資源のことであり、大きな分類では次のような要素があります。
- 経済学・経営学
-
- ヒト
- モノ
- カネ
- 情報
- 時間
- マッキンゼーの7S
-
- ハードのS
- 戦略
- システム
- 組織構造
- ソフトのS
- 共有価値
- スキル
- 人材
- スタイル
- ハードのS
成果とは
成果とは、
あることをして得られたよい結果
引用:コトバンクー成果(読み)セイカ デジタル大辞泉
とのことです。
付加価値とは
ここにおける付加価値とは、潜在的な価値を含む既存の価値に新しく付け加えられた価値のことです。
付加価値とは、既存の価値に新しい価値を付け加える、または既存の価値そのものを高める、あるいはゼロから生み出された新たな価値のことです。



ちなみに、潜在的な価値というのは、“全く何もないところ”という意味を指しています。
総合体の主な中身
ここでいう総合体は、主に次の6つの要素を包含した概念です。
- 手法
- 仕組み
- 活動
- 行動
- 活動または行動主体
- 過程
リーダーシップとの違い
マネジメントとは総合体であることに対し、リーダーシップとは他者によい影響を与えることです。
そのため、それぞれ主に次のような面で違いがあります。
- 性質
- 目的/役割
- 視点
- 焦点
- 時間軸
- 必要なタイミング
- 主な活動/業務内容



そして、概念としてリーダーシップはマネジメントの一部として包含されます。
マネージャーとは
個人的に思うマネージャーとは、
のことです。



つまり、「マネージャー=課長や係長などの中間管理職」というわけではなく、社長や部長、現場リーダーなどを含めた管理職の方ほぼ全員がマネージャーであるということになります。
ちなみに、ドラッカーは、マネージャーを
「組織の成果に責任を持つ者」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.124
と定義づけていました。



このドラッカーが定めたマネージャーの定義に関しては、個人的にあながち間違っていないと思っています。どちらかと言えばむしろ正しく感じます。
マネージャーとリーダーの違い
これに対し、リーダーとは、共通の目的を達成するために一定の方向性に沿って他者の意識や行動に影響を与えて導く者、またはそのようなリーダーシップを発揮する者です。
そのため、マネジメントとリーダーシップの違いと同様に次のような面で違いがあります。
- 目的
- 役割
- 視点
- 焦点
- 時間軸
- 姿勢
- 主な活動/業務内容



しかし、表面的に見れば、実質「マネージャー=リーダー」となります。
Tokkyが思うマネジメントの役割および必要性
自身が上記のようにマネジメントを定義した根拠として、マネジメントには主に5つの役割または必要性があると感じたためです。
組織の形態化
まず、マネジメントを実際に行っていて、マネジメントは組織を形態化させるために必要であると感じています。



チームビルディングを行ったことがあったのですが、その経験も踏まえて、経営的観点における組織の定義を次のように定めました。
組織とは、共通目標または目的を達成するために各要素を役割や規準、相関性などに沿って構造的またはシステム的に統合させた秩序ある概念的な形成体のことである。
そして、この組織ができるためには、
- 目的または目標が共通/共有されていること
- 構造化されていること
- 役割の分担
- 責任または権限の区分
- 相互関係/相関性
- 秩序が保たれていること
- ルール
- 規範/規準
などが必要となってきます。
逆にマネジメントがなければ、ただの集団あるいは集合体になってしまい、組織という形ができないということになります。



このようなことから、マネジメントは組織を形態化させるという役割を担っており、またその結果として「組織が機能する」ということになるわけです。
事業または組織の継続・維持・成長(発展)
組織を形態化させた後、マネジメントは、事業または組織の継続・維持・成長(発展)をさせる役割を担うと自分は捉えています。
なぜなら、そもそもとして、構造的に組織としても捉えられる企業はゴーイング・コンサーン※を前提にしているからです。
※ゴーイング・コンサーンとは
将来にわたって事業を継続するという前提のことで、継続企業の前提ともいわれています。



簡潔に言い換えると、“企業は永続的に存続していくものである”という考えです。
この前提に立てば、その企業が継続・維持していくためには成果をあげることが必須ですが、時代や環境などの変化に合わせて成長(発展)をしていくことも必須となります。



つまり、このゴーイング・コンサーンを成立させるためには、成果をあげつつ付加価値を創出する活動を含んだ総合体であるマネジメントが必要になるというわけです。
実際、ドラッカーも
「組織が機能するには、マネジメントが成果をあげなければならない。組織がなければマネジメントもない。しかし、マネジメントがなければ組織もない。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.2
としています。
責任感によるエンパワーメントの実施または促進
加えて、マネジメントには、責任感によるエンパワーメント※の実施または促進という役割もあると個人的に見ています。
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。
実際にマネジメントを行っていて、責任と権限という要素とそれらの分け方や関係性、相関性などがかなり重要であるということを強く感じます。
この責任と権限に関して、ドラッカーは特に責任を重要視しており、また次のような考えおよび理論を展開しています。
「マネジメントはもともと権力を持たない。責任を持つだけである。その責任を果たすために権限を必要とし、現実に権限を持つ。それ以上の何ものも持たない。」
「権限を持つ者は責任を負う。逆に責任を負う者は権限を要求する。責任と権限は、同一のものの両面である。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.79&P.102
「また組織は、変化に対応するために高度に分権化する必要がある。」
引用:『プロフェッショナルの条件』 P.F.ドラッカー【著】 上田惇生【訳】 P.35



この考えおよび理論には、個人的にかなり共感が持てます。
このようなことを踏まえると、マネジメントがあることによって次のようなロジックが成立します。
- マネジメントを行うための責任を持つことになる。
- その責任を果たそうとするためには相応の権限が必要となる。
- 相応の権限をもらうとその責任を全うしようとする責任感が出てくる。
- その責任感によって、その権限に見合うように組織または当人の潜在能力が引き出されていく。
- その過程で能力が向上することにより、組織の階層化と自律的な行動が促される。
- それらの結果、組織の継続・維持・成長(発展)につながっていく。



逆を言えば、マネジメントがないとこのロジックが生まれないため、結果としてゴーイング・コンサーンが成り立たないということになります。
合理性や生産性の向上
他方、マネジメントは組織または個人の合理性や生産性をあげるために必要であるとも感じています。
実際、主に1800年代後半~1900年代初頭の組織では、成行き的管理※1による組織的怠業※2が問題となっていました。
※1 成行き的管理
直感や経験などに基づいた管理の仕方のこと。
※2 組織的怠業
外的要因によって組織に属するある個人(労働者)が意図的に労働や活動を怠ることで他の個人(労働者)も同様に怠るようになり、その結果として組織全体の生産性が低下していく現象を指します。
そこで、1911年にフレデリック・テイラーが科学的管理法※を提唱し、またその結果として経営科学の発展と生産性の向上をもたらしました。
※テイラーの科学的管理法
調査や分析などによる作業の標準化や課業※によって生産性や効率性を向上させるという管理手法のことです。
※課業とは
1日に標準的な作業量や達成すべきノルマまたはタスクのことです。



この理論は経営学の始まり・原点とも言われていることから、テイラーは経営学の父と呼ばれています。加えて、この理論はドラッカーのマネジメント理論にも大きな影響を与えています。
そして、このような背景も踏まえて、ドラッカーは自身のマネジメント理論で、
「部下もまた、経営管理者たる上司に対し、堪による決定ではなく合理的な決定を要求する。」
引用:『ドラッカー名著集(2) 現代の経営 上』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.206
としました。
加えて、「成果をあげるとともに付加価値を創出していく」という部分における“付加価値”の一部には、生産性の向上が大いに該当します。



つまり、組織または個人にとってマネジメントは合理性をもたらしつつ生産性を上げてくれる役割を担うということになります。
各要素間のバランス調整
最後に、マネジメントは各要素間のバランスを調整する役割を果たすとも実際に行っていて感じました。



ちなみに、これをドラッカーは「オーケストラの指揮者」と例えていました。
自分が定めたマネジメントの定義における「経営資源を効果的かつ効率的に活用」という部分では、合理性を前提とする経済学的な要素がかなり重要になってきます。
なぜなら、もともと経済学は、経済主体を含む当事者間(二者間)における資源分配の最適解(均衡点)を模索する学問であったためです。





すごい簡潔に言えば、経済学は、図のような均衡点※を最適とする資源分配の方法を探していくことが中心であるということです。
※均衡点とは
図において、需要曲線と供給曲線が交差している点のことです。
そのため、マネジメントがなければ最適な資源分配が行われないことから、経済的に言えば供給過多や需要不足などが起こってしまうということになります。



よって、マネジメントは各要素間のバランスを調整するために必要であるとも言えます。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントの種類
大きく分けた場合では階層別マネジメントと業務別マネジメントという2種類があり、個人的にその分類は正しいと感じています。
しかし、この2つは人事または人材開発業界などが実務的または便宜的に使っている用語であるため、明確な定義がありません。



そこで、Tokky(とっきー)が独自に整備したため、ここでは主に用語の説明をメインにお話ししていきます。
階層別マネジメント
階層別マネジメントとは、組織におけるマネジメントの機能や役割、視点などを階層的に整理したフレームワークおよび考え方のことです。
そして、この階層別マネジメントにも種類があり、通常は3種類とされていますが、自分は4種類であると感じています。



余談ですが、4種類になったことに伴ってミドルが真ん中ではなくなったため、名前を変えた方がいい気はしますね。
その4種類に関して、簡単に説明していきます。
トップマネジメント
トップマネジメントとは、代表取締役や執行役員などの組織全体のビジョンやミッション、戦略などを策定して全体的な方向性を示す最高経営者層のことです。
ミドルマネジメント
ミドルマネジメントとは、トップマネジメントと現場の管理を行なうロワーマネジメントの中間に位置する部長や課長など組織の中間管理職層のことです。
ロワーマネジメント
ロワーマネジメントとは、ミドルマネジメントからの指示や目標を達成するための業務およびタスクの実行を行う現場を直接的に管理または監督する層のことです。
組織体制によりますが、例えば現場リーダーや現場監督、SV(スーパーバイザー)、係長以下の主任、プロジェクトリーダーなどが該当します。
ナレッジワーカー
ナレッジワーカーとは、仕事に適用する知識や理念、コンセプトを基礎として組織全体の能力や成果、方向性などに影響を与える意志決定及び判断と実行を責任持って行う知識専門家のことです。



端的に言えば現場の人たちや一般層の方々のことで、ドラッカーのマネジメント思想を基に独自に考えました。
業務別マネジメント
一方、業務別マネジメントとは、業務ごとにマネジメントを体系的に整理したフレームワークおよび考え方のことです。
階層別マネジメントと同様に、この業務別マネジメントにも種類があり、大きく分けると次の3種類になります。
- 組織運営に関するマネジメント
- 人材マネジメント
- メンタルヘルス
この3種類に関して、簡単に説明します。
組織運営とは
組織運営とは、ある目的や目標などの達成に向けて、組織が成り立つ上で必要な要素の整備や管理、必要に応じたカイゼンなどを行っていく活動の総称のことです。
人材マネジメントとは
人材マネジメントとは、組織またはチームの目標などを達成するために、6つの要素※を通じて人的資本を戦略的に管理または開発、活用し、成果をあげるとともに付加価値を創出していく活動のことです。
※6つの要素とは、①採用、②育成、③評価、④報酬、⑤配置・異動、⑥休職・復職のことです。
メンタルヘルスとは
メンタルヘルスについて、厚生労働省は次のように述べています。
「メンタルヘルスとは体の健康ではなく、こころの健康状態を意味します。」
引用:厚生労働省|メンタルヘルスとは
これに対し、世界保健機関(WHO)は、
「メンタルヘルスは、心の健康問題がないことを意味するものではなく、むしろ、人々が日々
引用:世界保健機関(WHO) 職場のメンタルヘルス対策 ガイドライン
のストレスに対処し、自分の能力を発揮し、よく学び、よく働き、自身の所属するコミュニティに貢献することができる、精神的なウェルビーイングが保たれている状態であると言える。」
と述べています。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントの仕事内容
マネジメントの仕事内容に関して、体系的には主に次の8つになると整理しました。



この中でTokky(とっきー)が普段行っている業務については、以下の記事をご覧ください!


使命・目的の明確化
始めに、自分が思う体系的なマネジメントの仕事内容として、使命・目的の明確化があります。



実務的には“言語化”の方が表現として適切かもしれません。
なぜなら、使命・目的を明確にしなければ、組織の目標または使命を達成するというマネジメントの前提が崩れてしまうためです。
他方、組織ができるための条件の一つである「目的または目標が共通/共有されていること」が満たされなくなる可能性があることも理由の一つとして挙げられます。
そのため、結果として組織の形態化がされず、またそのことに伴って事業または組織の継続・維持・成長(発展)もされないことになります。



つまり、マネジメントの役割および必要性を発揮させるためにも、仕事として使命・目的の明確化を行う必要があるということになります。
目標・指標の設定と管理
この使命・目的の明確化に伴って、目標・指標の設定と管理も体系的なマネジメントの仕事内容として発生します。
1954年の著作『現代の経営』において、次のような考えをドラッカーは述べています。
「今日必要とされているものは、一人ひとりの人の強みと責任を最大限に発揮させ、彼らのビジョンと行動に共通の方向性を与え、チームワークを発揮させるためのマネジメントの原理、すなわち、一人ひとりの目標と全体の利益を調和させるためのマネジメントの原理である。
これらのことを可能にする唯一のものが、自己管理による目標管理である。自己管理による目標管理だけが、全体の利益を一人ひとりの目標にすることができる。」
「自己管理による目標管理こそ、まさにマネジメントの「哲学」と呼ぶべきものである。」
引用:『ドラッカー名著集(2) 現代の経営 上』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.187



ちなみに、この考えは、現代でも使われているMBO(Management by Objectives:目標管理制度)の基になったと推察されます。
このような考えも踏まえて、ドラッカーは、
「マネージャーたるものは、上は社長から下は職長や事務主任にいたるまで、明確な目標を必要とする。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.139
とも述べました。



この考えに関して、自分もかなり共感してます。
方向性の提示・意思決定
そして、方向性の提示・意思決定を行うことも個人的に思う体系的なマネジメントの仕事内容の一つです。
ドラッカーも、自身のマネジメント理論において、次のように述べています。
「(中略)組織には必ず意思決定を行う者が必要である。」
「(中略)知識組織におけるマネジメントの仕事は、指揮命令ではない。方向づけである。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.76&P.77
マネジメントにおける意思決定とは、比較検討を通じて判断を基に出した複数の選択肢から最適な方針を主体的に責任を持って決断することです。
これに加え、概念的にリーダーシップがマネジメントに含まれるということから、マネジメントを行うにあたってリーダー的要素が必要となる場面があります。
そのため、マネジメントでは、この意思決定を基に外部を含めた組織メンバーへ方向性を提示して導いてあげる必要が出てくるということになります。
計画・戦略・戦術などの立案と実施
さらに、提示した方向性・意思決定に基づいた計画・戦略・戦術などの立案と実施も個人的に整備した体系的なマネジメントの仕事内容の一つとしてあります。



実際に行っていて、マネジメントでは多くの場面で方向性の提示や意思決定が求められる、あるいはしなければならない時があります。
そのため、予めそれらを計画・戦略・戦術などとして整理または体系化しておく必要があります。
そうしなかった場合は、方向性や多くの意思決定間の矛盾点に気付けず、結果として合理性や安定性、高い生産性などを維持したマネジメントが困難になります。
ちなみに、ドラッカーによれば、
「戦略計画とは何か。それは、①リスクを伴う起業家的な意思決定を行い、②その実行に必要な活動を体系的に組織し、③それらの活動の成果を期待したものと比較測定するという連続したプロセスのことである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.39
としています。
組織運営
他方、体系的なマネジメントの仕事内容として、業務別マネジメントの大きな種類の一つでもある組織運営もあると個人的に捉えます。
業務別マネジメントの観点から細かく見ていくと、組織運営に関するマネジメントの代表的な仕事内容(種類)は次になります。
- チームマネジメント
- ナレッジマネジメント
- プロジェクトマネジメント
- リスクマネジメント
- タスクマネジメント
- タイムマネジメント



一方、Tokky(とっきー)独自の階層別マネジメントの観点で細かく見ていくと、次のような整理になります。
トップマネジメントの仕事内容
まず、組織運営におけるトップマネジメントの主な仕事内容は、次の6つであると個人的に捉えました。
- ミッション/ビジョン/バリューの策定
- 組織構造や経営戦略などの立案
- 意思決定/指示
- 組織文化や価値観の形成と浸透
- 業績管理とクライシスマネジメント
- 外部ステークホルダーとの関係構築/維持
ミドルマネジメントの仕事内容
次に、ミドルマネジメントの組織運営における主な仕事内容は、個人的には次の6つであるとしました。
- 経営と現場の橋渡し
- トップの意思決定のサポート
- 部下の育成
- 目標設定と業務管理/推進
- チームマネジメント
- 部門間の連携と調整
- プレイングマネージャー
ロワーマネジメントの仕事内容
さらに、ロワーマネジメントの組織運営における主な仕事内容は、次の4つが該当すると個人的に整理しました。
- 業務やタスクの管理/遂行
- 現場メンバーの教育/サポート/指示
- 現場の問題解決やカイゼン※
- 現場とミドルの仲介/連携
※カイゼンとは
単なる問題解決ではなく、既存の仕組みやプロセスにおける業務のムダを排除しながら作業効率や安全性の向上を目的に継続的な見直しを行う活動のことです。



これは、経営を学ぶ上では欠かせない「トヨタ生産方式」で出てくる概念です。
ナレッジワーカーの主な仕事内容
最後に、組織運営におけるナレッジワーカーの主な仕事内容は、ドラッカーのマネジメント理論を基に次の6つを個人的に展開しました。
- 専門知識の活用
- 知識/情報/アイディアの創造
- 知識の伝達/共有/教育
- 意思決定およびそのサポートと実行
- 自己マネジメント
- 新しい知識や情報の習得
人材マネジメント
そして、組織運営と同様に、業務別マネジメントの大きな種類の一つである人材マネジメントも、体系的なマネジメントの仕事内容の一つとして個人的に捉えています。
人材マネジメントの業務として大まかに言えば、6つの要素として掲げられている
- 採用
- 育成
- 評価
- 報酬
- 配置・異動
- 休職・復職
になります。
その一方、業務別マネジメントの観点から整理した場合は、次のようになります。
- タレントマネジメント
- モチベーションマネジメント
- パフォーマンスマネジメント
- リテンションマネジメント
イノベーションの創出
加えて、付加価値を創出していくために体系的なマネジメントの仕事としてイノベーションの創出も行う必要があります。



実際、ドラッカーは次のように述べており、自分もこの考えを軸に整理しました。
「(中略)いまや、知識の仕事への応用たる「生産性」と「イノベーション」によって、価値は創出される。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.10
「生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の一つである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.28
ここで、このイノベーションに関して、経済産業省は次のように定義しています。
研究開発活動にとどまらず、
引用:経済産業省『イノベーション 100 委員会レポート』イノベーション100委員会における「イノベーション」の定義
- 社会・顧客の課題解決につながる革新的な手法(技術・アイデア)で新たな価値(製品・サービス)を創造し
- 社会・顧客への普及・浸透を通じて
- ビジネス上の対価(キャッシュ)を獲得する一連の活動を「イノベーション」と呼ぶ
さらに、このイノベーションには、代表的な経済理論が3つあります。
- ヨーゼフ・シュンペーター『経済発展の理論』
- クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』
- ヘンリー・チェスブロウ『オープンイノベーション』



ちなみにヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションの父と呼ばれています。
知識や情報の更新・共有および伝達
最後に、イノベーションの創出に伴い、知識や情報の更新・共有および伝達も体系的なマネジメントの仕事内容の一つとして挙げられます。
ドラッカーが次のような考えを述べているように、現代において知識や情報はとても重要になってきています。
「(中略)現実に支配力をもつ資源、最終決定を下しうる生産要素は、資本でも土地でも労働でもなく、知識だということである。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.7
「基本的な経済資源、すなわち経済用語でいうところの生産手段は、もはや資本でも天然資源でも、労働でもない。それは知識である。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.10
そして、内生的経済成長理論より、この知識や情報を更新し、またそれらを共有および伝達することで持続的な成長がもたらされます。



そのため、事業または組織の継続・維持・成長(発展)というマネジメントの役割および必要性を考慮すると、知識や情報の更新・共有および伝達が体系的なマネジメントの仕事となるのです。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントで求められるスキル・能力とその身に着け方・向上方法
ここまでの内容も踏まえて、個人的に思うマネジメントで求められるスキル・能力とオススメの身に着け方と向上方法について簡単にお話しします。



この部分は以下の記事を簡単にまとめただけのため、詳しく知りたい方は以下をご参照ください!要点だけ知りたい方はそのままお読みいただいて大丈夫です!


マネジメントで求められるスキル・能力



自分が独自に思うマネジメントに必要なスキルまたは能力は以下の7つになります。
- リーダーシップ力
- コミュニケーション力
- コーチング力
- 分析力
- 意思決定力
- 問題解決力
- テクニカルスキル
厳密に言えば、この7つの能力・スキルを発揮するために各能力やスキルごとでさらに別の能力やスキルも求められてきます。



そのため、マネジメントに必要なスキルまたは能力を体系的に表した図がカッツモデルというわけです。


マネジメントスキル・能力の身に着け方



個人的にオススメなマネジメントスキル・能力の身に着け方は次の4つになります。
- 読書を通じて知識を得る方法
- デモンストレーションを行う
- 実践を積んでいく方法
- 組織構造を分析する方法



今もできるように様々な方法を試していますが、その過程で「これは効果的でよかったな」「こうしておいた方がよかったな」と特に強く感じた方法になります!
マネジメントスキル・能力の向上方法



一方、マネジメントスキル・能力の向上方法で個人的にオススメなのは次の4つになります。
- ドラッカーのマネジメント理論を学ぶ
- 行動経済学/心理学の学習
- PDCAサイクルの徹底
- 上司や他の人をマネジメントしてみる



もちろん、これら4つは現在も続けている方法であり、また身に着け方でご紹介した方法と連携しながら行っていくことが肝となってきます!
Tokky(とっきー)が思うマネジメントの概要



ここまでの内容を、 Q&A形式で簡単に要約しておきました。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントとは?
自分が思うマネジメントとは、組織の目標または使命を達成するために経営資源を効果的かつ効率的に活用し、成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体のことです。
このことに並び、マネジメントの本質は、成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体であると個人的には捉えています。
他方、概念としてリーダーシップはマネジメントの一部として包含されるため、マネジメントとリーダーシップは異なるものとなります。
Tokky(とっきー)が思うマネジメントの役割および必要性は?
個人的に思う主なマネジメントの役割および必要性は、次の5つです。
- 組織の形態化
- 事業または組織の継続・維持・成長(発展)
- 責任感によるエンパワーメントの実施または促進
- 合理性や生産性の向上
- 各要素間のバランス調整
マネジメントにはどんな種類があるの?
大きく分けた場合に階層別マネジメントと業務別マネジメントという2種類があります。
マネジメントの主な仕事内容って結局なに?
個人的に思う体系的なマネジメントの仕事内容、は主に次の8つになります。
- 使命・目的の明確化
- 目標・指標の設定と管理
- 方向性の提示・意思決定
- 計画・戦略・戦術などの立案と実施
- 組織運営
- 人材マネジメント
- イノベーションの創出
- 知識や情報の更新・共有および伝達



その中で、Tokky(とっきー)が普段行っている業務の詳細は以下の記事をご覧ください!


Tokky(とっきー)的に普段のマネジメントの仕事からどんなスキルや能力が求められてくると感じている?
個人的には、主に次の7つのスキルや能力が必要であるなと普段の仕事から感じています。
- リーダーシップ力
- コミュニケーション力
- コーチング力
- 分析力
- 意思決定力
- 問題解決力
- テクニカルスキル



しかし、この7つのスキルや能力を発揮するためには、各能力やスキルを構成するまた別の能力やスキルの発揮が必要となります。
Tokky(とっきー)はどうやってマネジメントスキルや能力を身に着けたり高めたりしたの?
過去も現在も含めて様々な方法を試してきていますが、個人的にオススメな方法は次になります。
しかし、ここで肝心なのは、身に着け方と向上方法をちゃんと連動させながら実施していくことです。
まとめ|マネジメントとは成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体のことである
結論、実際のマネジメントとは、
のことです。
すなわち、マネジメントの本質は、成果をあげるとともに付加価値を創出していく手法であり、また仕組みでもあり、活動または行動、およびその主体でもあり、過程でもあるということです。
そのため、マネジメントに関してみていく際には、まず、
- 定義と本質に立脚しているか
- 総合体における主にどの要素について指しているのか
の2点を踏まえておくことが非常に肝心です。
これら2つの観点および論点がズレると、マネジメントは曖昧な概念と化し、
「抽象的だからなんだか実態がつかみづらくてよくわからない…。」
となってしまいます。



そこで今回は、マネジメントの実体に関して独自に整備していきましたが、これに伴ったサポートも可能です!
マネジメントサポート
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