この記事でわかること
- マネジメントの定義
- 仕事と業務の意味と違い
- マネジメントの仕事とその内容
- マネジメントに必要なスキルや能力とそれらの身に着け方と高め方
Tokky(とっきー)社会人半年で現場管理職、2年目でマネージャークラスの業務をこなすようになった自分が体系的にまとめたマネジメント概要からいうと、主に次の8つとなります。
- 目的・使命の明確化
- 目標・指標の設定と管理
- 方向性の提示・意思決定
- 戦略・戦術・計画などの立案から実施
- 組織運営
- 人的資本の育成または開発
- 生産性の向上とイノベーションの創出
- 知識や情報の更新・共有および伝達


概念的にマネジメントの実態は曖昧で捉えにくいため、マネジメントとして行うべき活動も曖昧で抽象的になりがちです。
そこで今回は、自分が独自にまとめたマネジメント理論を基に
マネジメントの仕事とは?
ということを背景も含めて体系的にお話ししていきます。



特に管理職を目指している人や管理職になったばかりの人、マネジメントがうまくいかなくて悩んでいる人などはぜひ参考にされてみてください!
さらに、最後まで読めばマネジメントで必要なスキルや能力、その身に着け方と向上方法も分かるようになっています!
仕事と業務の違い
はじめに、細かいですが、個人的に思う業務との違いも含めた仕事の意味について簡単にお話ししていきます。
仕事とは
個人的に思う仕事とは、担う役割を果たすための行動または活動からなる一連のプロセスのことです。



そのため、今回のお話は、仕事をこの意味として扱って進めていきます。
ドラッカーの仕事に対する基本思想



ちなみに、マネジメントの父と称されるドラッカーは、自身のマネジメント理論で仕事を次のように捉えていました。
「仕事とは、個々の作業ではなく一連のプロセスである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.58
「仕事とは総合的なものである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.75
業務とは
これに対し、自分が思う業務とは、仕事を構成しつつその遂行に必要な個別の行動または活動からなる一連のプロセスのことです。
このことから、仕事は目的や役割、結果などに焦点を当てることに対し、業務は手段やタスク、過程などに焦点を当てることとなります。
そして、概念的に業務は仕事の中に含まれていることから、仕事は業務の上位概念として位置付けられることになります。
マネジメントの定義
加えて、自分が独自に定めたマネジメントの定義についても簡単にお話ししておきます。



詳細は以下の記事をご覧ください!


マネジメントとは
自分が思うマネジメントとは、
のことを指します。
そして、この定義内に出てくる次の言葉は、以下のような内容を指しています。
その他の用語の定義
- 組織
-
共通目標または目的を達成するために各要素を役割や規準、相関性などに沿って構造的またはシステム的に統合させた秩序ある概念的な形成体
- 目標
-
目的達成に向けた通過点として、実現・達成を目指す水準または状態を表す目印または目当て
- 使命
-
目的を達成するための果たすべき重大な役割や務め
- 経営資源
-
その主体が保有しているすべての資源※1
※1 大きな枠組みとして5要素やマッキンゼーの7Sがあります。
- 成果
-
目的または目標達成に向けて成し得た価値ある結果
- 付加価値
-
潜在的な価値※2を含む既存の価値に新しく付け加えられた価値
※2 “全く何もないところ”という意味を指しています。
- 総合体
-
- 手法
- 仕組み
- 活動
- 行動
- 活動または行動主体
- 過程(プロセス)
マネージャーとは
先ほど述べたマネジメントの定義を踏まえて、個人的に思うマネージャーとは、
のことです。



マネージャーと聞くと、課長や係長、規模が大きいところでは部長などの中間管理職の方をよくイメージしませんか?
しかし、個人的に整備した概要においては、社長や部長、現場リーダーなども含めたマネジメントの仕事を遂行する者がマネージャーとなります。
仕事上におけるリーダーシップとの違い
マネジメントは成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体であることに対し、リーダーシップは他者に変化をもたらす影響力のことです。
そのため、マネジメントを仕事として捉えることはできますが、リーダーシップそのものを仕事として捉えることはできません。
なぜなら、リーダーシップは物事に作用するはたらきかけやその結果を指すものであって、一連のプロセスそのものを指すものではないためです。
したがって、両者は性質的にも本質的にも異なる概念となります。
仕事上におけるマネージャーとリーダーの違い
リーダーとは、共通の目的を達成するために一定の方向性に沿って他者の意識や行動に影響を与えて導く者、またはそのようなリーダーシップを発揮する者です。
そのため、本来でいうと、リーダーとして行う仕事とマネージャーとして行う仕事は異なります。
しかし、マネージャーが行う仕事において、人を動かすなどといったリーダーとして行う仕事が必要な面があります。



よって、本質的に両者は異なる者となりますが、仕事という面で表面的に「マネージャー=リーダー」と言える部分もあります。
マネジメントの仕事内容
上記を踏まえて、本題であるマネジメントの仕事内容に関して、体系的に整理すると個人的には主に次の8つになります。



ちなみに、この8つの基となったマネジメントの役割は、下記の記事でお話ししています。


目的・使命の明確化
自分が思う体系的なマネジメントの仕事内容として、始めに、目的・使命の明確化があります。



実務面を考慮すれば、“目的と使命の言語化・共有・見直し”という表現の方が適切かもしれません。
目的とは、存在理由や意義に基づいた最終的に実現を目指す成し遂げたい事柄や結果のことです。
個人的に思うマネジメントの役割または必要性の一つとして、組織の形態化があります。
そして、この組織ができるための条件の一つとして「目的または目標が共通/共有されていること」があります。



つまり、目的を明確化しなければ、この成立条件を満たせないことから組織の形態化という役割を果たせないということになります。
加えて、目的と使命、特に目的は、構造的にマネジメントを構成しているあらゆる要素の起点となっています。
自身が定めた定義より、マネジメントは、組織の目標または使命を起点として展開していきます。
しかしながら、自分が前述した定義から分かるように、この目標や使命は、どちらも目的を起点として定まるものです。
さらに、そんな目的に関して、実務面では使命を目的として扱うことがあります。
なぜなら、使命は目的を具体的な行動指針として展開・言語化したものとして捉えることができるためです。



よって、このようなマネジメントの整合性を合わせるためにも、マネジメントの起点となる目的と使命の明確化を仕事として行う必要があるということになります。
目標・指標の設定と管理
目的・使命の明確化が仕事となる背景も踏まえて、目標・指標の設定と管理も体系的なマネジメントの仕事の一つとして挙げられます。
この仕事は、組織の階層によって対象となる範囲や時間軸、求められる抽象度または具体性などが異なります。
ちなみに、指標とは、目標の達成度や進捗状況などを判断・評価するための定量的な基準のことです。



この目標・指標の設定と管理に関して、マネジメントの父と称されるドラッカーは、1954年の著作『現代の経営』において次のような考えを述べています。
「今日必要とされているものは、一人ひとりの人の強みと責任を最大限に発揮させ、彼らのビジョンと行動に共通の方向性を与え、チームワークを発揮させるためのマネジメントの原理、すなわち、一人ひとりの目標と全体の利益を調和させるためのマネジメントの原理である。
これらのことを可能にする唯一のものが、自己管理による目標管理である。自己管理による目標管理だけが、全体の利益を一人ひとりの目標にすることができる。」
「自己管理による目標管理こそ、まさにマネジメントの「哲学」と呼ぶべきものである。」
引用:『ドラッカー名著集(2) 現代の経営 上』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.187



そして、この考えは、現代でも使われているMBO(Management by Objectives:目標管理制度)の基になったと推察されます。
このような考えも踏まえて、ドラッカーは、
「マネージャーたるものは、上は社長から下は職長や事務主任にいたるまで、明確な目標を必要とする。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.139
とも述べました。



この考えに関して、自分もかなり共感しているところがあります。
方向性の提示・意思決定
方向性の提示・意思決定を行うことも個人的に思う体系的なマネジメントの仕事内容の一つです。
マネジメントにおける意思決定とは、比較検討を通じて判断を基に出した複数の選択肢から最適なものを主体的に責任を持って決断するプロセスのことです。
そして、方向性の提示では、前述したようなリーダー的要素が求められる側面があります。



ちなみに、方向性の提示は、仕事上におけるマネージャーとリーダーの違いで触れたマネージャーがリーダーとして行う仕事に該当する一つです。
この方向性の提示・意思決定に関して、ドラッカーも、自身のマネジメント理論において次のようなことを述べています。
「(中略)組織には必ず意思決定を行う者が必要である。」
「(中略)知識組織におけるマネジメントの仕事は、指揮命令ではない。方向づけである。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.76&P.77
このようなことより、マネジメントでは、仕事として意思決定を基に外部を含めた組織メンバーへ方向性を提示して導いてあげる必要が出てくるということになります。



実際にマネジメントを行っていて、多くの場面で方向性の提示や意思決定が求められる、あるいはしなければならない時があります。
そのため、実務的に言えば、マネジメントの仕事の中心は方向性の提示・意思決定であると言っても過言ではないと捉えています。
戦略・戦術・計画などの立案から実施
加えて、提示した方向性・意思決定に基づいた戦略・戦術・計画などの立案から実施も個人的に整備した体系的なマネジメントの仕事内容の一つとしてあります。



ここで、個人的に思う戦略・戦術・計画の3つの各定義は、それぞれ次になります。
各用語の意味
- 戦略
-
組織の目的を達成するために、外部環境に適合させた内部環境における資源分配の体系
- 戦術
-
戦略を実現させるための具体的な方法や手段
- 計画
-
目的または目標を達成するために、予めそれらに必要な行動やその順序、時間、資源の配分などを具体的に決めておくこと
これらの定義を踏まえると、先程お話しした方向性の提示・意思決定とこの仕事は、自分が定めた定義における「経営資源を効果的かつ効率的に活用」という部分に該当する内容となります。
そのことから結果として、この仕事は、特に合理性や生産性の向上と各要素間のバランス調整というマネジメントの役割を果たすことにもなります。



ちなみに、カナダのマギル大学クレグホーン寄付講座教授兼経営学大学院教授のヘンリー・ミンツバーグ氏は、マネジメントについて次のように述べています。
「マネジメントは、実践の行為である。」
引用:『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』 ヘンリー・ミンツバーグ=著 池村千秋=訳 P.55



この考えから、マネジメントでは戦略・戦術・計画を立案だけでなく、それらを実施することもとても重要になるということが言えます。
実際、戦略に関しても、彼は次のように述べています。
「あとから振り返って「実現されたもの」として戦略を語るのだ。」
「私たちは、理屈の上では、戦略を未来に向けた計画と考えているとしても、実際には、過去に起きたことのパターン、その組織が実行してきたことのなかに見いだせる規則性(たとえば「高品質の製品で高所得者向けの市場を狙う」など)として見ているのである。」
引用:『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』 ヘンリー・ミンツバーグ=著 池村千秋=訳 P.50-51
組織運営
他方、自身が整備した体系的なマネジメントの仕事内容として、組織運営も挙げられます。
組織運営とは、ある目的や目標などの達成に向けて、組織が成り立つ上で必要な要素の整備や管理、必要に応じたカイゼンなどを行っていく活動の総称のことです。
そして、この仕事は、主に事業または組織の継続・維持・成長(発展)というマネジメントの役割を果たします。
この組織に関して、マネジメントでは一般的に3種類※1に区分される階層別マネジメント※2という種類があります。
※1 トップマネジメント・ミドルマネジメント・ロワーマネジメントのことです。
※2 階層別マネジメントとは
組織におけるマネジメントの機能や役割、視点などを階層的に整理したフレームワークおよび考え方のことです。
このことから、組織運営において、各マネジメント階層で行う仕事も異なってきます。



しかし、個人的には4階層として捉えているため、今回は独自に区分した整理から、各マネジメント階層の仕事について簡単にお話しします。
トップマネジメントの仕事
まず、組織運営におけるトップマネジメントの仕事は、組織を規定し、統べることです。
ミドルマネジメントの仕事
次に、ミドルマネジメントの組織運営における仕事は、構想を実行へと変換し、その実現に向けて組織を導くことです。
ロワーマネジメントの仕事
さらに、ロワーマネジメントの組織運営における仕事は、構想の実現に必要な活動の実行を担うことです。
ナレッジワーカーの主な仕事
最後に、組織運営におけるナレッジワーカーの仕事は、自律的な実行と知的資源の活用によって組織に影響を与えることです。



ナレッジワーカーとは、仕事に適用する知識や理念、コンセプトを基礎として組織全体の能力や成果、方向性などに影響を与える意志決定及び判断と実行を責任持って行う知識専門家層のことです。
端的に言えば現場の人たちや一般層の方々のことで、ドラッカーのマネジメント思想を基に独自に考えました。
人的資本の育成または開発
そして、組織運営に含まれる内容でもありますが、人的資本の育成または開発も体系的なマネジメントの仕事内容の一つとして個人的に捉えています。
組織の目的または目標を達成するために必要な活動または行動の実行主体の一つとして、人的資本、すなわち人があります。
この人に関して、生物的に他の哺乳類と比べて、親の介護なしでは生きられないほど非常に未熟な状態で生まれてきます。



ちなみに、この特徴に関して、スイスの生物学者であるアドルフ・ポルトマン氏は生理的早産という概念から説きました。
しかし、その分、人は、生後に周囲の環境に合わせて脳を柔軟に発達させる可塑性を持っています。
つまり、基本的に人は、はじめから特定の活動や行動を十分にこなせる状態ではなく、教育や環境への適応を通じてそれらを遂行できるようになっていきます。
そのため、もちろん場合によりますが、一定の育成または開発をすることが必要となります。
ここで、特定の活動や行動を遂行できるようになるにあたり、責任とそれに伴う権限委譲または付与が必要になる場合があります。
よって、人的資本の育成または開発は、特に責任感によるエンパワーメント※の実施または促進というマネジメントの役割を果たす仕事と位置付けられます。
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。
生産性の向上とイノベーションの創出
加えて、生産性の向上とイノベーションの創出も体系的なマネジメントの仕事として行う必要があります。



実際、この2つに関して、ドラッカーも次のような考えを述べており、また個人的にも共感しています。
「(中略)いまや、知識の仕事への応用たる「生産性」と「イノベーション」によって、価値は創出される。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.10
「生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の一つである。困難な仕事の一つである。なぜならば、生産性とは各種の要因の間のバランスをとることだからである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.34
ここで、このイノベーションに関して、経済産業省は次のように定義しています。
研究開発活動にとどまらず、
1. 社会・顧客の課題解決につながる革新的な手法(技術・アイデア)で新たな価値(製品・サービス)を創造し
引用:経済産業省『イノベーション 100 委員会レポート』イノベーション100委員会における「イノベーション」の定義
2. 社会・顧客への普及・浸透を通じて
3. ビジネス上の対価(キャッシュ)を獲得する一連の活動を「イノベーション」と呼ぶ
さらに、このイノベーションには、代表的な経済理論が3つあります。
- ヨーゼフ・シュンペーター『経済発展の理論』
- クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』
- ヘンリー・チェスブロウ『オープンイノベーション』



ちなみにヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションの父と呼ばれています。
知識や情報の更新・共有および伝達
最後に、イノベーションの創出に伴い、知識や情報の更新・共有および伝達も体系的なマネジメントの仕事内容の一つとして挙げられます。
先程の内容やドラッカーが以下の内容を述べていることも含め、現代において知識や情報はとても重要になってきています。
「(中略)現実に支配力をもつ資源、最終決定を下しうる生産要素は、資本でも土地でも労働でもなく、知識だということである。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.7
「基本的な経済資源、すなわち経済用語でいうところの生産手段は、もはや資本でも天然資源でも、労働でもない。それは知識である。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.10
そして、内生的経済成長理論※より、この知識や情報を更新し、またそれらを共有および伝達することで持続的な成長がもたらされます。
※内生的経済成長理論とは
経済成長の源泉は技術進歩などの外生的な要因ではなく、研究開発(R&D)や教育などによる人的資本への投資や学習、知識の蓄積といった内生的な要因から生まれるとする経済理論のことです。



1980年代後半以降に、アメリカの経済学者であるポール・ローマー氏が提唱した内容を起点として、ロバート・ルーカス氏たちによって発展・確立しました。



そのため、合理性や生産性の向上と事業または組織の継続・維持・成長(発展)というマネジメントの役割および必要性を考慮すると、知識や情報の更新・共有および伝達が体系的なマネジメントの仕事となるのです。
マネジメントで求められるスキル・能力
ここまで、自分が独自に整理した概要を基にしたマネジメントの仕事内容についてお話ししてきました。
このことに関連して、個人的に思うそれらを実際に行うにあたって求められるスキル・能力についても簡単にお話ししておきます。
カッツモデル(カッツ理論)
マネジメントで求められるスキル・能力に関して、体系的に見た場合では、主に次の3つとなります。
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル



この3つは、現代でも広く活用されている1955年にロバート・L・カッツが提唱したカッツモデル(カッツ理論)で述べられたものです。
そんなカッツモデル(カッツ理論)の詳細は以下の記事でお話ししております!


7つのマネジメントスキル・能力



他方、現在マネージャークラスの業務を実際にこなしている自分からみたマネジメントで求められるスキル・能力は、主に次の7つであると感じています。
- リーダーシップ力
- コミュニケーション力
- コーチング力
- 分析力
- 意思決定力
- 問題解決力
- テクニカルスキル



これら7つのスキル・能力に関する詳細は、先程と同様に以下の記事でお話ししています!


マネジメントで求められるスキル・能力の身に着け方と向上方法
加えて、先程お話ししたマネジメントで求められるスキル・能力の身に着け方とその向上方法についても簡単にお話ししておきます。
マネジメントスキル・能力の身に着け方



個人的にオススメなマネジメントで求められるスキル・能力の身に着け方は、次の4つになります。
- 読書を通じて知識を得る方法
- デモンストレーションを行う
- 実践を積んでいく方法
- 組織構造を分析する方法



今もできるように様々な方法を試していますが、その過程で「これは効果的でよかったな」「こうしておいた方がよかったな」と特に強く感じた方法になります!
マネジメントスキル・能力の向上方法



一方、マネジメントで求められるスキル・能力の向上方法で個人的にオススメなのは次の4つになります。
- マネジメント理論を学ぶ
- 行動経済学/心理学の学習
- PDCAサイクルの徹底
- 上司や他の人をマネジメントしてみる



もちろん、これら4つは現在も続けている方法であり、また身に着け方でご紹介した方法と連携しながら行っていくことが肝となってきます!
この記事の要約



ここまでのお話をQ&A形式で簡単にまとめました。
仕事と業務の違いってなに?
個人的に思う仕事とは、担う役割を果たすための行動または活動からなる一連のプロセスのことです。
これに対し、自分が思う業務とは、仕事を構成しつつその遂行に必要な個別の行動または活動からなる一連のプロセスのことです。
仕事は目的や役割、結果などに焦点を当てていることに対し、業務は手段やタスク、過程などに焦点を当てています。
そして、概念的に業務は仕事の中に含まれているため、そのことから仕事は業務の上位概念として位置付けられることになります。
マネジメントとは?
自分が思うマネジメントとは、
組織の目標または使命を達成するために経営資源を効果的かつ効率的に活用し、成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体
のことを指します。
このマネジメントの定義を踏まえて、個人的に思うマネージャーとは、マネジメントに対して責任を負う者のことです。
これに対し、リーダーとは、共通の目的を達成するために一定の方向性に沿って他者の意識や行動に影響を与えて導く者、またはそのようなリーダーシップを発揮する者です。
そのため、本来でいうと、リーダーとして行う仕事とマネージャーとして行う仕事は異なります。
加えて、リーダーシップは他者に変化をもたらす影響力を指すため、マネジメントは仕事として捉えられますが、リーダーシップそのものはそのように捉えることができません。
マネジメントの仕事内容は?
マネジメントの役割および必要性から考えて、マネジメントの仕事内容は主に次の8つになると個人的には捉えています。
- 目的・使命の明確化
- 目標・指標の設定と管理
- 方向性の提示・意思決定
- 戦略・戦術・計画などの立案から実施
- 組織運営
- 人的資本の育成または開発
- 生産性の向上とイノベーションの創出
- 知識や情報の更新・共有および伝達



自分が思うマネジメントの役割および必要性は下記の記事をご覧ください!


目的・使命の明確化ってマネジメントにおいてどんな仕事?
マネジメントにおいて、目的・使命の明確化は、整合性を合わせることも踏まえたマネジメントの起点ともなる仕事です。



実務面を考慮すれば、“目的と使命の言語化・共有・見直し”という表現の方が適切かもしれません。
そのように自分が捉える根拠は、目的と使命、特に目的は、構造的にマネジメントを構成しているあらゆる要素の起点となっているからです。
加えて、個人的に思うマネジメントの役割または必要性の一つとして、組織の形態化があることも根拠の一つとして挙げられます。
組織ができるための条件の一つとして「目的または目標が共通/共有されていること」があります。
マネジメントの仕事として、目標・指標の設定と管理が必要となる背景は?
目標・指標の設定と管理が必要となる背景として、1954年の著作『現代の経営』で既にドラッカーが述べています。



その内容に関して、個人的にはかなり共感しているところがあります。
加えて、ドラッカーが述べた考えは、現代でも使われているMBO(Management by Objectives:目標管理制度)の基になったと推察されます。
ちなみに、この仕事は、組織の階層によって対象となる範囲や時間軸、求められる抽象度または具体性などが異なります。
方向性の提示・意思決定って実際のマネジメントの仕事でよくある?



実際にマネジメントを行っていて、多くの場面で方向性の提示や意思決定が求められる、あるいはしなければならない時はあります。
そのため、実務的に言えば、マネジメントの仕事の中心は方向性の提示・意思決定であると言っても過言ではないと捉えています。
加えて、この補足として、ドラッカーも、自身のマネジメント理論において方向性の提示・意思決定について言及しています。
戦略・戦術・計画などの立案から実施って主に何を担うの?
結果として、方向性の提示・意思決定も含めたこの仕事は、合理性や生産性の向上と各要素間のバランス調整というマネジメントの役割を特に担います。
そして、自分が定めた定義における「経営資源を効果的かつ効率的に活用」という部分に該当する内容となります。



ここで、個人的に思う戦略・戦術・計画の3つの各定義は、それぞれ次になります。
各用語の意味
- 戦略
-
組織の目的を達成するために、外部環境に適合させた内部環境における資源分配の体系
- 戦術
-
戦略を実現させるための具体的な方法や手段
- 計画
-
目的または目標を達成するために、予めそれらに必要な行動やその順序、時間、資源の配分などを具体的に決めておくこと
組織運営の仕事について具体的に教えて。
組織運営とは、ある目的や目標などの達成に向けて、組織が成り立つ上で必要な要素の整備や管理、必要に応じたカイゼンなどを行っていく活動の総称のことです。
この仕事は、主に事業または組織の継続・維持・成長(発展)というマネジメントの役割を担います。



ここで、この組織に関して、階層別マネジメント※という種類から、個人的には主に4階層に区分されると捉えています。
このことに伴い、各マネジメント階層の仕事は次のように整理されるとも捉えています。
※ 階層別マネジメントとは
組織におけるマネジメントの機能や役割、視点などを階層的に整理したフレームワークおよび考え方のことです。
- トップマネジメントの仕事
-
組織を規定し、統べることです。
- ミドルマネジメントの仕事
-
構想を実行へと変換し、その実現に向けて組織を導くことです。
- ロワーマネジメントの仕事
-
構想の実現に必要な活動の実行を担うことです。
- ナレッジワーカーの仕事
-
自律的な実行と知的資源の活用によって組織に影響を与えることです。
人的資本の育成または開発をマネジメントの仕事として行う必要があるのは?
組織の目的または目標を達成するために必要な活動または行動の実行主体の一つとして、人的資本、すなわち人があるためです。
基本的に人は、はじめから特定の活動や行動を十分にこなせる状態ではなく、教育や環境への適応を通じてそれらを遂行できるようになっていきます。



ちなみに、このようになる背景として、スイスの生物学者であるアドルフ・ポルトマン氏が提唱した生理的早産という概念があります。
加えて、責任感によるエンパワーメント※の実施または促進というマネジメントの役割を果たすことも必要性として挙げられます。
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。
なんでマネジメントの仕事に生産性の向上とイノベーションの創出があるの?
その理由として、ドラッカーが既に述べてしまっておりますが、次のような考えがあるためです。
「(中略)いまや、知識の仕事への応用たる「生産性」と「イノベーション」によって、価値は創出される。」
引用:『ドラッカー名著集(8) ポスト資本主義社会』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.10
「生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の一つである。困難な仕事の一つである。なぜならば、生産性とは各種の要因の間のバランスをとることだからである。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.34
知識や情報の更新・共有および伝達がマネジメントの仕事となる背景は?
知識や情報の更新・共有および伝達がマネジメントの仕事となる背景として、マネジメントには
- 合理性や生産性の向上
- 事業または組織の継続・維持・成長(発展)
という2つの役割および必要性があることがあります。
現代において、ドラッカーも自身のマネジメント理論で述べているように、知識や情報はとても重要になってきています。
そんな中、内生的経済成長理論※より、知識や情報の更新とそれらを共有および伝達することで持続的な成長がもたらされると言われています。
※内生的経済成長理論とは
経済成長の源泉は技術進歩などの外生的な要因ではなく、研究開発(R&D)や教育などによる人的資本への投資や学習、知識の蓄積といった内生的な要因から生まれるとする経済理論のことです。



1980年代後半以降に、アメリカの経済学者であるポール・ローマー氏が提唱した内容を起点として、ロバート・ルーカス氏たちによって発展・確立しました。
マネジメントで求められるスキルや能力は?
マネジメントで求められるスキル・能力に関して、次のように整理することができます。
- 体系的な整理
-
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
- 7つの整理
-
- リーダーシップ力
- コミュニケーション力
- コーチング力
- 分析力
- 意思決定力
- 問題解決力
- テクニカルスキル



7つの整理は、自分が実際にマネジメントの仕事をしていて特に必要であると感じたスキル・能力たちです。
マネジメントで求められるスキル・能力の身に着け方と向上方法は?



個人的にオススメのマネジメントで求められるスキル・能力の身に着け方とその向上方法は、以下の各4つになります。
- 身に着け方
-
- 読書を通じて知識を得る方法
- デモンストレーションを行う
- 実践を積んでいく方法
- 組織構造を分析する方法
- 向上方法
-
- ドラッカーのマネジメント理論を学ぶ
- 行動経済学/心理学の学習
- PDCAサイクルの徹底
- 上司や他の人をマネジメントしてみる



もちろん、これらは現在も続けている方法であり、また一番の肝は各4つの身に着け方と向上方法を連携しながら行っていくことです。
まとめ|成果をあげるとともに付加価値を創出していく活動や行動、過程
今回は、自分が独自にまとめたマネジメント理論を基に、主なマネジメントの仕事内容として8つを挙げてお話ししていきました。
しかし、もちろん今回挙げたもの以外にも、マネジメントの仕事は様々あります。
そのことも踏まえ、マネジメントの仕事を実務的視点から一言で簡単に言い表すと、
のことです。
俯瞰的に見た場合は、
と言い表すのが適切となります。



ちなみに、今回途中でご紹介したヘンリー・ミンツバーグ教授は次のように述べています。
「マネジメントは、コントロールと意思決定であり、実行と取引であり、思考とリーダーシップであり、それ以外のもろもろのすべての活動のことでもある。しかも、そうしたすべての要素の単なる総和ではなく、すべてが混ざり合ったものだ。」
引用:『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』 ヘンリー・ミンツバーグ=著 池村千秋=訳 P.56



このことを踏まえて、「じゃあマネジメントで実際に行う業務内容ってなに?」ということを下記の記事で詳しくお話ししています。
ぜひ、お読みになってみてください!


マネジメントサポート
現在、自身のマネジメント経験を活かして、次のようなマネジメントサポートを実施しております。
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