この記事でわかること
- マネジメントの定義
- 自分がそう定義した理由
- マネジメントの役割や必要性
- そうなる背景や理由
Tokky(とっきー)主なマネジメントの役割または必要性として、個人的かつ体系的に挙げるとすれば次の5つとなります。
- 組織の形態化
- 事業または組織の継続・維持・成長(発展)
- 責任感によるエンパワーメント※の実施または促進
- 合理性や生産性の向上
- 各要素間のバランス調整
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。
昨今ではマネジメントに関して様々な定義や解釈、説明がありますが、それでもその実態は抽象的で曖昧になっています。
そのため、
マネジメントとは?何をするものなの?
と疑問に思っている方が一定数います。
そして、このことに伴い、
マネジメントってなんで必要なの?
と思う方もいます。



そのようなことも含め、社会人半年で現場管理職、2年目でマネージャークラスの業務をこなすようになった自分が、独自にマネジメントの概要について体系的にまとめてみました。


そこで今回は、その内容における
について、そう思った根拠や背景などを中心に詳しくお話ししていきます。
マネジメントの定義
本題に入る前に、まずは個人的に整理して定めたマネジメントの定義について簡単にお話ししていきます。



詳細は以下の記事をご覧ください!


マネジメントとは
自分が思うマネジメントとは、
のことを指します。
ここで、この定義内における次の言葉も、以下のような内容を指すものとします。
その他の用語の定義
- 組織
-
共通目標または目的を達成するために各要素を役割や規準、相関性などに沿って構造的またはシステム的に統合させた秩序ある概念的な形成体
- 目標
-
目的達成に向けた通過点として、実現・達成を目指す水準または状態を表す目印または目当て
- 使命
-
目的を達成するための果たすべき重大な役割や務め
- 経営資源
-
その主体が保有しているすべての資源※1
※1 大きな枠組みとして5要素やマッキンゼーの7Sがあります。
- 成果
-
目的または目標達成に向けて成し得た価値ある結果
- 付加価値
-
潜在的な価値※2を含む既存の価値に新しく付け加えられた価値
※2 “全く何もないところ”という意味を指しています。
- 総合体
-
- 手法
- 仕組み
- 活動
- 行動
- 活動または行動主体
- 過程(プロセス)
マネージャーとは
先程定めたマネジメントの定義も踏まえて、個人的に思うマネージャーとは、
のことです。
実際では、課長や係長、規模が大きいところでは部長などの中間管理職に該当する役職を意味することが多いです。
しかし、本来の意味でいうと、役職に関係なく、マネジメントを行う人というのがマネージャーとなります。
役割および必要性から見たリーダーシップとの違い
マネジメントは成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体であることに対し、リーダーシップは他者に変化をもたらす影響力です。



ちなみに、自分が思うリーダーとは、共通の目的を達成するために一定の方向性に沿って他者の意識や行動に影響を与えて導く者、またはそのようなリーダーシップを発揮する者です。
そんなリーダーシップには、基準や水準の相互更新および向上という役割および必要性があります。
そのため、本質的にみれば、マネジメントとリーダーシップは異なる概念となります。
マネジメントの役割および必要性
上記を踏まえて、本題であるマネジメントの役割または必要性について、冒頭でも挙げた次の5つを挙げてお話ししていきます。



ちなみに、これらは先ほどお話しした自分が独自に定めたマネジメントの定義の根拠にもなっています。
組織の形態化
まず、マネジメントを実際に行っていて、マネジメントは組織を形態化させるために必要であると感じています。
前提として、組織ができるための条件として、個人的に次のようなことが必要になると捉えています。
- 目的または目標が共通/共有されていること
- 構造化されていること
- 役割の分担
- 責任または権限の区分
- 相互関係/相関性
- 秩序が保たれていること
- ルール
- 規範/規準
ここで、それらの条件を実際に実現させていくのがマネジメントとなります。
そのため、マネジメントがなければ、ただの集団あるいは集合体になってしまい、組織という形ができないということにもなります。



このようなことから、マネジメントは組織を形態化させるという役割を担っており、またその結果として「組織が機能する」ということになるわけです。
事業または組織の継続・維持・成長(発展)
組織を形態化させた後、マネジメントは、事業または組織の継続・維持・成長(発展)をさせる役割も担うと自分は捉えています。
なぜなら、そもそもとして、構造的に組織としても捉えられる企業はゴーイング・コンサーン※を前提にしているからです。
※ゴーイング・コンサーンとは
将来にわたって事業を継続するという前提のことで、継続企業の前提ともいわれています。



簡潔に言い換えると、“企業は永続的に存続していくものである”という考えです。
この前提に立てば、その企業が継続・維持していくためには成果をあげることが必須ですが、時代や環境などの変化に合わせて成長(発展)をしていくことも必須となります。



つまり、このゴーイング・コンサーンを成立させるためには、成果をあげつつ付加価値を創出する活動を含んだ総合体であるマネジメントが必要になるというわけです。
実際、ドラッカーも
「組織が機能するには、マネジメントが成果をあげなければならない。組織がなければマネジメントもない。しかし、マネジメントがなければ組織もない。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.2
としています。
責任感によるエンパワーメントの実施または促進
加えて、マネジメントには、責任感によるエンパワーメント※の実施または促進という役割もあると個人的に見ています。
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。



実際にマネジメントを行っていて、責任と権限という要素とそれらの分け方や関係性、相関性などがかなり重要であるということを強く感じます。
この責任と権限に関して、ドラッカーは特に責任を重要視しており、また次のような考えおよび理論を展開しています。
「マネジメントはもともと権力を持たない。責任を持つだけである。その責任を果たすために権限を必要とし、現実に権限を持つ。それ以上の何ものも持たない。」
「権限を持つ者は責任を負う。逆に責任を負う者は権限を要求する。責任と権限は、同一のものの両面である。」
引用:【エッセンシャル版】『マネジメント 基本と原則』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.79&P.102
「また組織は、変化に対応するために高度に分権化する必要がある。」
引用:『プロフェッショナルの条件』 P.F.ドラッカー【著】 上田惇生【訳】 P.35



この考えおよび理論には、個人的にかなり共感が持てます。
このようなことを踏まえると、マネジメントがあることによって次のようなロジックが成立します。
- あることを行うための責任を持つことになる。
- その責任を果たそうとするためには相応の権限が必要となる。
- 相応の権限をもらうとその責任を全うしようとする責任感が出てくる。
- その責任感によって、その権限に見合うように組織または当人の潜在能力が引き出されていく。
- その過程で能力が向上することにより、組織の階層化と自律的な行動が促される。
- それらの結果、組織の継続・維持・成長(発展)につながっていく。



逆を言えば、マネジメントがないとこのロジックが生まれないため、結果としてゴーイング・コンサーンが成り立たないということになります。
合理性や生産性の向上
他方、マネジメントは組織または個人の合理性や生産性をあげるために必要であるとも感じています。
実際、主に1800年代後半~1900年代初頭の組織では、成行き的管理※1による組織的怠業※2が問題となっていました。
※1 成行き的管理
直感や経験などに基づいた管理の仕方のこと。
※2 組織的怠業
外的要因によって組織に属するある個人(労働者)が意図的に労働や活動を怠ることで他の個人(労働者)も同様に怠るようになり、その結果として組織全体の生産性が低下していく現象を指します。
そこで、1911年にフレデリック・テイラーが科学的管理法※を提唱し、またその結果として経営科学の発展と生産性の向上などをもたらしました。
※テイラーの科学的管理法
調査や分析などによる作業の標準化や課業※によって生産性や効率性を向上させるという管理手法のことです。
※課業とは
1日に標準的な作業量や達成すべきノルマまたはタスクのことです。



この理論は経営学の始まり・原点とも言われていることから、テイラーは経営学の父と呼ばれています。加えて、この理論はドラッカーのマネジメント理論にも大きな影響を与えています。
そして、このような背景も踏まえて、ドラッカーは自身のマネジメント理論で、
「部下もまた、経営管理者たる上司に対し、堪による決定ではなく合理的な決定を要求する。」
引用:『ドラッカー名著集(2) 現代の経営 上』 P.F.ドラッカー【著】上田惇生【訳】 P.206
としました。



つまり、組織または個人にとってマネジメントは合理性をもたらしつつ生産性を上げてくれる役割を担うということになります。
各要素間のバランス調整
最後に、マネジメントは各要素間のバランスを調整する役割を果たすとも実際に行っていて感じました。



先程、マネジメントには合理性や生産性の向上という役割および必要性があるということをお話ししました。
このことから、マネジメントでは合理性を前提とする経済学に関する要素がかなり重要となってきます。
ここで、その経済学は、もともと経済主体を含む当事者間(二者間)における資源分配の最適解(均衡点)を模索する学問でありました。





すごい簡潔に言えば、経済学は、図のような均衡点※を最適とする資源分配の方法を探していくことが中心であるということです。
※均衡点とは
図において、需要曲線と供給曲線が交差している点のことです。
そのため、マネジメントがなければ最適な資源分配が行われないことから、経済的に言えば供給過多や需要不足などが起こってしまうということになります。



よって、マネジメントは各要素間のバランスを調整するために必要であるとも言えます。
ちなみに、この様をドラッカーは「オーケストラの指揮者」と例えていました。
この記事の要約



ここまでのお話をQ&A形式で簡単にまとめました。
マネジメントとは?
自分が思うマネジメントとは、
組織の目標または使命を達成するために経営資源を効果的かつ効率的に活用し、成果をあげるとともに付加価値を創出していく総合体
のことです。
これに対し、リーダーシップは他者に変化をもたらす影響力であります。
そして、リーダーシップの役割および必要性は基準や水準の相互更新および向上となるため、本質的にマネジメントとは異なる概念となります。
マネジメントの役割や必要性は?



主なマネジメントの役割または必要性として、個人的かつ体系的に挙げるとすれば次の5つとなります。
- 組織の形態化
- 事業または組織の継続・維持・成長(発展)
- 責任感によるエンパワーメント※の実施または促進
- 合理性や生産性の向上
- 各要素間のバランス調整
※エンパワーメントとは
経営および組織論的観点でいえば、権限委譲または付与によって組織または個人の潜在能力を最大限に引き出しながら自律的な行動を促すことです。



ちなみに、英語でのビジネス的な意味が“権限委譲”または“権限付与”、一部では“能力開花”、一般的な意味では“力や自信を与えること”となっています。



そして、これらは自分が独自に定めたマネジメントの定義の根拠にもなっています。
マネジメントがないと組織はどうなるの?
マネジメントがない場合、ただの集団あるいは集合体になってしまい、組織という形ができないということになります。
成果や付加価値を大きくしていくことにおいて、個人では限界があるため、その限界を超える場合は組織が必要不可欠になります。
ここで、この組織ができるのに必要な条件を実際に実現させていくのがマネジメントとなります。
なんで事業または組織の継続・維持・成長(発展)させるためにマネジメントが必要なの?
その理由は、構造的に組織としても捉えられる企業が前提としているゴーイング・コンサーン※を成立させるためです。
※ゴーイング・コンサーンとは
将来にわたって事業を継続するという前提のことで、継続企業の前提ともいわれています。



簡潔に言い換えると、“企業は永続的に存続していくものである”という考えです。
この前提において、その企業が継続・維持していくためには成果をあげることが必須ですが、時代や環境などの変化に合わせて成長(発展)をしていくことも必須となります。



ちなみに、このことに関してドラッカーも、特に組織の継続ではマネジメントが必要であると説いていました。
責任感によるエンパワーメントの実施または促進が起こるとどうなるの?
責任感によるエンパワーメントの実施または促進が起こると、次のようなロジックが成立します。
- あることを行うための責任を持つことになる。
- その責任を果たそうとするためには相応の権限が必要となる。
- 相応の権限をもらうとその責任を全うしようとする責任感が出てくる。
- その責任感によって、その権限に見合うように組織または当人の潜在能力が引き出されていく。
- その過程で能力が向上することにより、組織の階層化と自律的な行動が促される。
- それらの結果、組織の継続・維持・成長(発展)につながっていく。



逆を言えば、マネジメントがないとこのロジックが生まれないため、結果としてゴーイング・コンサーンが成り立たないということになります。
合理性や生産性の向上が必要になる背景は?
主に1800年代後半~1900年代初頭の組織で、成行き的管理※1による組織的怠業※2が問題となっていたことがあります。
※1 成行き的管理
直感や経験などに基づいた管理の仕方のこと。
※2 組織的怠業
外的要因によって組織に属するある個人(労働者)が意図的に労働や活動を怠ることで他の個人(労働者)も同様に怠るようになり、その結果として組織全体の生産性が低下していく現象を指します。
この問題に対し、1911年にフレデリック・テイラーが科学的管理法※を提唱した結果、経営科学の発展と生産性の向上などがもたらされました。
※テイラーの科学的管理法
調査や分析などによる作業の標準化や課業※によって生産性や効率性を向上させるという管理手法のことです。
※課業とは
1日に標準的な作業量や達成すべきノルマまたはタスクのことです。



この理論は経営学の始まり・原点とも言われていることから、テイラーは経営学の父と呼ばれています。加えて、この理論はドラッカーのマネジメント理論にも大きな影響を与えています。



このようなことから、ドラッカーもマネジメントでは合理性や生産性の向上が重要であるといった内容を述べていました。
マネジメントが各要素間のバランス調整という役割を担う根拠は?
その根拠は、マネジメントでは合理性を前提とする経済学に関する要素がかなり重要になってくるためです。
もともと経済学は、経済主体を含む当事者間(二者間)における資源分配の最適解(均衡点)を模索する学問でありました。



よって、マネジメントは各要素間のバランス調整という役割も自然と担うことになります。
ちなみに、この様をドラッカーは「オーケストラの指揮者」と例えていました。
まとめ|組織の動的平衡を保ち続けること
今回は、自分が独自にまとめたマネジメント概要における主に5つのマネジメントの役割および必要性について詳しくお話ししていきました。
しかし、細かく見ていけば、目標や使命を明確にすることなどもちろんその他にもマネジメントの役割および必要性は様々あります。
そこで、それらのことも踏まえて、一言で端的にマネジメントの役割および必要性を表すと、
であると自分は捉えています。
※動的平衡とは
–動的平衡をざっくりと「定義」すると。
絶え間なく動き、入れ替わりながらも全体として恒常性が保たれていること。人間の社会でいえば、会社組織とか学校とか、人が常に入れ替わっているのにブランドが保たれている、そういうものをイメージしてもらってもいい。
引用:東洋経済オンライン 「『動的平衡』を書いた福岡伸一氏(青山学院大学教授・分子生物学者)に聞く」
(中略)「動的」とは絶え間なく動き続けている状態、「平衡」とはバランスが保たれている状態を指します。すなわち動的平衡とは、部分的には活発に変化しながら、全体として恒常性が保たれていることを意味します。
(中略)絶えず変化しながらもバランスが保たれている状態が、動的平衡なのです。
引用:キヤノンマーケティングジャパングループ<ミライアングル> 「「生きている」って、そもそもどういうことですか? 福岡伸一さんに聞く、より良い未来を生きる知恵」



このことを踏まえて、「じゃあマネジメントで実際に行う仕事内容ってなに?」ということを下記の記事で詳しくお話ししています。
ぜひ、お読みになってみてください!


マネジメントサポート
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